小倉はチガウ(6/2)
さて、ついにやってきました小倉の北九州芸術劇場小劇場公演。ここでの見ものは「照明」。時佐勝氏に腕を振るってもらう。今回はピンスポットは使わない、暗めの明かりで行きたい、と事前に伝えた。これが大成功。渋〜いステージになりましたわいな。
去年に続き2回目のこのホール。ところがお客さんの反応がクールで静かだった前回とは全く違うものだった。熱いのだ。ダイレクトでストレート。ダンサーの一挙手一投足にお客さんがすばやく反応し、曲の最中でもどんどん拍手が起こる。そしてダンサーの加わらないトリオのみの演奏時の拍手も、曲を追うごとに大きくなっていく。トリオ・ロス・ファンダンゴスにとっての「地元」の北九州。「いいぞ!」とこんなに言ってもらえて、ただただ幸せ。もちろん結成から7年、我々の演奏やショウも、変わってきたのかもしれない。CD「3」も確かにこれまでとは違っている。そういえばこの公演ではMCも極めて短くコンパクトにし、次々に曲をたたみかけるようにやったのも、よかったのかもしれない。
そんな中プルポ&ルイザのダンスもますます深みを増す。照明がその世界をさらに奥深いものにする。悲しきミロンガでのリリアナ&ルイザの悲しみの表現も凄みを増す。今回のツアーは、この公演で明らかにひとつの山場を迎えたのだった。
ステージがますます楽しくなってきたのもこの公演。なんとケンジさん、ついにステージで喋り始めた。普通ダンサーはタンゴのショウでいきなり喋り始めたりしません。でもタンゴの節句は、何でもアリ。そう、楽しむためなら!曲は勿論「首の差で」。楽屋で即席に作った馬券の束をお客さんに見せながら、まだこの曲についてのMCがなされている途中に登場、「今はもう競馬じゃないよ。株だよ。日経平均が1万7千円を超え云々…ぼくは株で儲けて馬券を買うんだ」なんて言ってる。思わずこっちも「そんなこと言ってライブドアで失敗するんでしょ」とアドリブを入れる。「なんでそんなことここで言うの」と半分素に戻ってみせながらケンジさんが応じる。客席、爆笑。そう、こういうの、待ってた!
そうこうしているうちにリリアナ登場。この曲の衣装はお母さんのスーツをリフォームしたすこしクラシカルなもの。これがまた似合う。チャーミング。芸術劇場でそれが一層、映える。
プルポはこの日「首の差で」の登場の場面でサングラスを着けてでてきた。そしてそれはこの後、楽日まで続く。深い表現をもっと、と追い求めながら、楽しむということもし始めたプルポ。
終演。ものすごい圧力の拍手。本当にありがたくて、うれしかった。
しかし終演後、プルポ&ルイザは悩んでいた。プルポにとってこの日のステージは必ずしも思い通りではないものだったらしい。苛立ちをみせる彼。「一所懸命やったのよ、でも…」と涙ぐむルイザ。
いいや、素晴らしかった!よかったよ!と我々は2人に声をかける。しかし、周りにどういわれるか、ではなく、自分たちがどう思うか。それがプルポにとっては重要なのだ。より深く。自分たちが目指すものに少しでも近づこうとして。ここへ来て、彼自身はギヤチェンジをし、何かを変えようとしていたのかも、しれない。
さて、ウチアゲ。4/28に続き、八幡西区の「明月」へ。ところがそう、プルポはすでに実は焼肉飽和状態だった。そのことは後で知ったのだけれど。で、そんな彼の状態をヨソに、やっぱり、食って、呑んで、食ってしまった。明月最高っ!特製マッコリ最高っ!ファンダンゴス、最低っ!ごめんねプルポ。

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