Ken Banditさん(Tango DJ)がこの楽団について言うことにゃPart 2「共闘編」

Ken Banditさん(Tango DJ)がこの楽団について言うことにゃPart 2「共闘編」

お待たせしました!Ken Banditさんから見たトリオ・ロス・ファンダンゴス、後編「共闘編」です!お読みください。

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カレーの王子さまを食べたことのある人はいるだろうか?
SB食品から出ている幼児向け食品だ。
はっきり言って大人が食べるとカレー感は全くない。カレーを期待してしまうとスカスカ。どころか食べるのが苦行ですらある。

ではリズムの王様を知っている人はいるだろうか?
説明するまでもなく天才指揮者ダリエンソのことである。
アゲアゲのビート、計算された緩急、ピアノの遊び、ミロンゲーロ・ラ達は皆彼の掌の上で踊らされてしまう。
最高である。ミロンガの主役はダリエンソで間違いない。

そんなダリエンソに辿り着いた日本では稀有なバンドがあった。
ご存知トリオ・ロス・ファンダンゴス。
ミロンガでの演奏はノリノリ、イケイケ!!
これがタンゴやーっ!!
ファンダンゴスと言えばダリエンソっ!!
踊り手を楽しませることを1番に考えればそこに辿り着くのは自然な結果であろう。
いつからかメンバーの3人も踊りを習い始めていた。
これも自然な結果であった。

帰国してからタンダ制普及も兼ねてDJをしていた僕は絡むことも多くなっていた。
彼らのタンダ構成での演奏は本当に助かる。
ミロンガが始まっているのに練習をやめないバンドやタンダ構成を無視して演奏しようとするバンドがある中で、リハほぼなしとか到着即演奏など無茶振りにも応えてくれるのもありがたかった。

「けんさん、さっきの曲何て曲?」
ある頃からいわつさんが踊り終わったあとに尋きに来るようになった。
だいたいその次の上京時には曲が出来あがっていた。
踊る人が踊りたいと思う曲を生で演奏する。ミロゲーロスにとってこれとない至福だろう。

だがその反面タンダを組む側としては難しくなってきた。
各オケの1番美味しいとこを演奏するのだからたまったものではない。
しかもいつの間にか演奏技術が上がってファンダンゴス=ダリエンソだけではなくなっていた。
ディサルリにカロ、タントゥーリにデマーレまで。。。
こっちがかけるのなくなってまうがなっ!
DJパートは味気のないタンダ、スカスカのタンダ。香辛料の入ってないカレー。
もう完全にタンダの王子さま状態である。DJするのが苦行。

しかもこの7月には秋元さんに虎の子のカラベリまで尋かれてしまった…
ほんま来年何かけたらええねん……(-_-;)

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